iDeCoと企業型DCのどっちが良い?勘違いしている人が多い事実
前のブログからの移管記事です。2022年7月頃
結論から言います。
まずiDeCo(個人型確定拠出年金)が良くて企業型DC(企業型確定拠出年金)がダメと言っている方、
間違ってます!
理由はこれから示していきます。
あ、もちろん全部では無くて、悪い商品もあります。信託報酬手数料2%近い物とかね。それはiDeCoも企業型DCもどちらでもあるのでそこはお間違いなく。
資産運用繋がりで積立NISAの記事も良かったらご覧ください↓
それではまいります!
オルカンと三菱UFJ DC年金インデックス(先進国株式)の内容比較
今回はiDeCoの商品であの有名でファンが多い「eMAXIS Slim全世界株式オールカントリー(通称:オルカン)」と自分の会社が取り入れている「三菱UFJ DC年金インデックス(先進国株式)」とを比べてみました。あくまでもこの二つの商品で比較しているのでお間違いなく!
商品の内容には、オルカンの国別上位はアメリカ58%、新興国13%、日本6%、イギリス4%、カナダ3% 三菱DCはアメリカ72%、イギリス4%、カナダ4%、新興国は0%
業種は上位10種見ましたが同じような構成です。
オルカンは中国5%ほど含んでいて三菱DCは中国は0%などと違いはありますが、割りと近めの配分の物と考えて、今回は手数料に重点を置いてお伝えします!
手数料比較
iDeCo(個人型確定拠出年金)の手数料
安い取扱会社を基準で考えてますので、これ以上かかる所もあります。
加入時のみ、口座管理料:2829円
毎月の手数料171円=年2052円
受け取り時:440円
信託報酬手数料(運用管理費用):0.1144%
商品名:eMAXIS Slim全世界株式オールカントリー(通称:オルカン)
企業型DC(企業型確定拠出年金)
企業型DC:信託報酬手数料のみ:0.154%
商品名:三菱UFJ DC年金インデックス(先進国株式)
手数料比較表
iDeCo | 企業型DC | |
口座管理料 | 2829円 | 0円 |
毎月の手数料 | 一番低い所で171円 | 0円 |
信託報酬手数料(運用管理費用) | 0.1144% | 0.154% |
実際1万円、2万円それぞれ積み立てた場合の比較
毎月1万円ずつ拠出(積立)した場合 利益は年利3%とする
iDeCo | 企業型DC | |
1年後 | 116,850 | 121,707 |
10年後 | 1,364,832 | 1,385,380 |
20年後 | 3,189,290 | 3,219,564 |
30年後 | 5,620,866 | 5,647,948 |
毎月2万円ずつ拠出(積立)した場合 利益は年利3%とする
iDeCo | 企業型DC | |
1年後 | 238,581 | 243,415 |
10年後 | 2,753,015 | 2,770,767 |
20年後 | 6,422,458 | 6,439,146 |
30年後 | 11,306,135 | 11,295,923 |
選んだ商品の年間の利益率によってどちらが良いかが入れ替わります。
年間の利益率(利率とする)別で評価してみました。
【利率3%】
毎月1万ずつの積立では企業型DCの勝利
毎月2万ずつの積立では28年目でiDeCo勝利
【利率5%】
毎月1万ずつの積立では企業型DCの勝利
毎月2万ずつの積立では23年目でiDeCoが勝利
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は企業型DCが酷いと言われている事が多かったので比べてみました。
何年間積立られるかによってどちらが良いか、年間の利益によってどちらかが良いかが変わります。
拠出額が1万円前後なら企業型DCが良い。
積立期間が20年以下の場合でも企業型DCが良くなる場合が多い
拠出額2万円前後で年利5%以上行くと考え20年は積立できる場合はiDeCo
年利が非常に良く、10%以上行っちゃうと考える場合は年数に関わらずiDeCo
ちなみにiDeCoには年払いもあるらしいので、そうすればiDeCoが手数料的には余裕の勝利になります(笑)
ただ、ドルコスト平均法や自分の生活費など考えると月払いの人が多いと考えますので、今回の検証では年払いではなく月払いで計算しました。
自分の会社には今回お伝えしたような商品もありましたが、酷い商品しか無い会社の方はゴメンナサイ素直にiDeCoにして下さい(笑)。
より良い商品を選んでお金に困らない生活を手に入れましょう!😊